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認知症は決して珍しい病気ではありません。日本でも65才以上の場合では3〜9%の人で認知症の発症が見られ、この値は今後さらに上昇するものと考えられています。
認知症は単に加齢によって引き起こされる場合も多くありますが、それ以外にも家族歴、遺伝因子、薬害、動脈硬化などから間接的に認知症が引き起こされることがあることが分かっています。
認知症の症状には中核症状と呼ばれるものと周辺症状と呼ばれるものがあります。中核症状は記憶障害や認知機能障害からなるもので、脳の内部の神経細胞が損傷を受けることによって生じます。また周辺症状と呼ばれるのは神経細胞がダメージを受けたその残存細胞による一連の異常な反応で、幻覚や幻聴、妄想、過食、異食、睡眠障害、抑うつ、暴言、暴力など様々なものがあります。
認知症では中核症状はすべての患者で見られますが、周辺症状は必ずしも現れるとは限りません。また認知症の進行とともに重症化するというものでもありません。
介護付きの老人ホームではほとんどの場合、認知症患者を受け入れています。認知症の場合、やっかいなのは中核症状ではなく周辺症状です。自宅で介護を受けていた認知症の患者が度々起こる周辺症状のために、家族でのケアが不可能となり、老人ホームに移されるケースも良くあります。ただし認知症には度合いがあり、あまりに重度の認知症の場合には老人ホームでも入所を断られる場合があります。認知症が原因で老人ホーム入所を考えている場合にはあらかじめ詳細な説明を受けることが必要です。